歴史ジャンルでも、戦国や幕末、三国志といった裾野の広いファン層を持つ時代ならではの、贅沢な悩みですね。頭数の少ないジャンルだと、そんな理由くらいで新規さんを排除していたら、ますますマイナー化してしまいそうで恐いです。
私は日本古代史、特に大化前代のファンなので、仲間が少ないためうらやましいです。世間からは、定年退職後に邪馬台国の妄想をしている爺さんたちだけの趣味だと思われてるようで、それ以外の世代の参入は少数で、いつも悔しい思いをしています。
本当に、質の高いファンだけを選んで新規参入させていけば、高い質のジャンルになるのでしょうか。活気を失って、衰退していくだけなのではないでしょうか。
裾野の広いピラミッドのほうが、頂点も高くなるような気がします。
医師たち次のコンパニオンスポイラー
また、非研究者の世界では、おっさん史観的な接し方が、これまでも広く行われています。組織のリーダーとはどうあるべきか、みたいなことについて、戦国武将を経営哲学に投影する、中年男性たちの見方です。
これなどは、現代社会で役に立つか・立たないかのみで歴史を取捨し、役に立たない部分は切り捨てる酷いあり方だと思います。
史料に対して真摯に向かい合わない点では、歴女と同じだと思うのですが、この人たちは歴史について考えるのは高尚な趣味だと思い込んでいて、かつ社会的地位の高い人も多かったりするので、これまで批判を受けることはありませんでした。
ちなみに、古代史好きのなかにも、卑弥呼は美女だったと思い込んでる爺さんはいます。いかなる史料からも、そんなことは窺えないのにです。
これも武将をイケメンに解釈するのと同様に、批判されるべきでしょうか。
キャサリン·ヘップバーンはなり
女性だから、ゲームがきっかけだから、批判を受けなければならない、というのは、差別的です。
ゲームやアニメのヲタクがやってる聖地巡礼(舞台探訪)に偏見を持つ人は多いです。しかし、式内社めぐりや、四国遍路で見かける歴史好きの中高年にもマナーの悪い人はいます。貴重な文化財に千社札を貼っていく人と、絵馬やノートに萌えキャラ風の絵を描いている人の間には、質の差はありません。単に見慣れないぶん、歴女が気持ち悪く見えるだけです。
それから、キャラクターのイラストを描くだけで終わる人はともかく、マンガ・小説などの創作活動(二次も含む)をしている人は、作品にリアリティを求めて、勉強こともあるでしょう。
悪い影響だけだとは思えません。
チョットは何を意味する
やはり、歴女を否定的に見ることには、自分の大好きな自分だけの歴史を、新参者に気軽に語って欲しくないという、醜い独占欲のようなものがあるのではないでしょうか。
また、自分が調べたり考察したことに自信を持っていると、知識の足りない人の考えを見くだしたり、誤りをあざけりたくなることもあると思います。
先輩として、あたたかく見守ってあげることも、意味があるのではないでしょうか。
ブームが去った後にも、あなたの好きだと思う時代を、同じように好きだと言って残ってくれるかもしれない人たちを、大切にしてあげてください。
ただ、幕末以降を題材にして、BL系の創作をする場合には、少し違った意味で問題が発生するような気がしますが…まだ直系子孫が訴訟を起した例は無いんですかね…
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